ジャギ
「おれの名をいってみろ」
「おれの名をいってみろ」




北斗四兄弟の三男でありながら、その技も心も他の兄弟達には遠く及ばなかった。だが、弟であるケンシロウが、伝承者として選ばれたことを納得せず、辞退するよう脅迫するが、ケンシロウが屈するはずもなく逆に醜く傷つけられる。以来、ケンシロウへの憎悪が彼を狂気に走らせることとなる。
ケンシロウに対して異常なまでのコンプレックスを持ち、ケンシロウをおびき寄せるためだけに、彼の名を語り悪行の限りを尽くしていたジャギ。歪んだ心の人間が北斗神拳を濫用することが、いかに危険なことか。師父リュウケンの教えを、多くの人々の犠牲で改めて気づかされたケンシロウは、その因縁を絶つためジャギの前に立つ。
ジャギの「ようは強ければ良い」と相変わらずの短絡さが、安易な武器や罠の使用を促し続け、己の拳の格をさらに貶めた。卑劣な策を弄しケンシロウに挑むが、当然勝てるはずもなく、シンを狂気へとそそのかした張本人であることを知らされたケンシロウにより、さらに醜く敗れ去った。